【講演資料を公開】9/28『OSS+SBクラウドを活用し、重要業務システムをバックアップ ~「止められないシステム」「消えてはいけないデータ」をアクシデントから 守る方法』

2017 年 09 月 28 日(木)18:00 ~ 20:30 ソフトバンク株式会社 セミナールーム にて

『OSS+SBクラウドを活用し、重要業務システムをバックアップ ~「止められないシステム」「消えてはいけないデータ」をアクシデントから守る方法』

と題したセミナーを開催しました。

当日は、皆さまお忙しい中ご来場くださいましてありがとうございました。
お陰様で盛況の内に終了することができました。

当日の講演資料を下記の開催報告ページに公開しています。
ご興味のある方は、是非ご覧くださいませ。

https://majisemi.com/e/c/3ware-20170928

当日の資料で、不明点・もっとココについて詳しく知りたい!等ございましたら
資料に記載の連絡先又は弊社までお問い合わせをお願いいたします。

【セミナーレポート】クラウドDRサイト構築セミナー—(第3部)DRBDによるDRサイトとのデータ同期

2017年8月29日に、『OSS+SBクラウドを活用し、重要業務システムをバックアップ ~「止められないシステム」「消えてはいけないデータ」をアクシデントから守る方法』セミナーが開催されました。

セミナー第3部『DRBDによるDRサイトとのデータ同期』の主要トピックについてレポートします。

DRBDによるDRサイトとのデータ同期

今回は「DRBDを使用してDRシステムを構築する」というテーマで紹介します。

用語説明

「DRBD」とは

DRBDとは「2台のサーバのディスクに対してレプリケーションを行うソフトウェア」です。DRBDを導入すると、メインサイトサーバがデータをディスクに書き込む時に、データのコピーを作成し、バックアップサイトサーバのDRBDにネットワーク経由で送信します。送信先のディスクに対して同一データを書き込むことでデータの複製を行います。

「HA(High Availability)クラスタ」とは

ローカル環境でのDRBDを使用したHAクラスタ構成例です。DRBDとサービス制御ソフトウェア「Pacemaker」を組み合わせて、2台のサーバを使用したアクティブスタンバイ構成にします。隣に並んでいるサーバ間でデータ同期をリアルタイムに行います。メインサーバ側で障害が発生すると、自動的にバックアップサーバに切り替わります。

「DRシステム」とは

DRシステムとは、遠隔地にバックアップシステムを配置して、災害時にサービスを継続させる構成です。

「マルチサイトクラスタ」とは

「マルチサイトクラスタ」とは、「メインサイト(HAクラスタ)」と「バックアップサイト(HAクラスタ)」をHAクラスタ化して、アクティブスタンバイ構成として構築する仕組みです。

DRシステム構築時の制約(WAN回線の問題点)

DRでは基本的にWAN回線が使用されます。WAN回線には「送信に対する返信が返ってくるまでの時間が長い」「帯域幅が小さいため一度に流せるデータ量が少ない」などの問題があり、これらがDRシステム構築時の制約になります。

「回線遅延」や「狭い帯域幅」の影響

このような制約下で、DRBDを使用したマルチサイトクラスタを動かすと次のような問題が発生します。

DRBDのパフォーマンス低下

DRBDは、相手のノードにデータを送って、相手に届いたことが確認できた後に、次の処理に進む仕組みです。そのため、回線遅延が多いWAN環境でDRBDを使用すると、パフォーマンスが大きく低下してしまいます。この問題については「DRBD Proxy」というオプションパッケージを併用すると解決できます。

ノード死活監視が困難

WAN回線では、Pacemakerが使用するハートビートパケットの信頼性が低くなるため、ノード死活監視が困難になります。解決策として、Pacemakerの「チケット」を利用する方法があります。

「DRBD Proxy」の主な機能

 

「DRBD Proxy」のキャッシュ機能

「DRBD Proxy」を使用すると、DRBDから出たデータは「DRBD Proxy」が受け取り、キャッシュします。

「DRBD Proxy」のパケット圧縮機能

「DRBD Proxy」にはパケット圧縮機能があり、送受信データ量を減らすことが可能です。

WAN環境でもハイパフォーマンスに

「DRBD Proxy」を使用すると、キャッシュ機能+パケット圧縮機能により、WAN環境でもそれほどパフォーマンスを落とさずに、遠隔地レプリケーションを行えるようになります。

DRシステムにおけるDRBDのメリット

RPO(災害時に復旧できるデータの新しさ)

1日1回の夜間バックアップ方式では、バックアップに戻れるポイントは、前日のデータになってしまいます。DRBDでは、ほぼリアルタイムでレプリケーションを行っているため、災害が発生する直前のデータまで救出できます。

RTO(復旧するまでの時間)

バックアップ方式では、データをリストアしなければならないため、その分、復旧できるまでの時間がかかります。DRBDでは、ほぼすべてのデータがコピーされている状態であるため、リストア時間は必要なく、すぐに復旧できるメリットがあります。

ぜひご参考ください。

※講演資料

本セミナーの講演資料は、こちらからダウンロードできます。
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【目次】クラウドDRサイト構築セミナー

【セミナーレポート】クラウドDRサイト構築セミナー—(第2部)クラウド環境「Alibaba Cloud」で必要時のみ作成するDR環境

2017年8月29日に、『OSS+SBクラウドを活用し、重要業務システムをバックアップ ~「止められないシステム」「消えてはいけないデータ」をアクシデントから守る方法』セミナーが開催されました。

セミナー第2部『クラウド環境「Alibaba Cloud」で必要時のみ作成するDR環境』の主要トピックについてレポートします。

クラウド環境「Alibaba Cloud」で必要時のみ作成するDR環境

今回は「クラウドの特性を活かして必要時にDR環境を構築する方法」について、Alibaba Cloudを例に紹介します。

Alibaba Cloudとは

「Alibaba Cloud」は、中国のAlibaba社が提供しているクラウドサービスです。

Alibaba社は、中国No1とも言われるインターネットカンパニーで、数多くのサービスを展開しています。「Alibaba Cloud」は、中国の人口に対応できる巨大なサービスインフラとして利用されています。

グローバルインフラストラクチャ

「Alibaba Cloud」は、中国/アメリカ/シンガポール/オーストラリアなど、世界13カ国の地域で利用できます。日本では、2016年12月に、東京リージョンとして開設され、サービスを利用できるようになっています。

SBクラウドは、「Alibaba Cloud」の日本展開やマーケティング戦略を担当しています。

DRに関してクラウドにおける重要な概念

DRクラウドにおいて重要となる3つの概念について紹介します。

①リージョン(Region)

「リージョン」とは「地域単位のクラウドサービス提供エリア」を意味します。国、もしくは、距離的に離れた地域で区切られています。

②アベイラビリティゾーン(AZ:Availability Zone)

「アベイラビリティゾーン」とは「同一リージョン内で分けられた区域」を意味します。同一リージョン内に複数のデータセンターが配置され、仮に1つのデータセンターが災害などで機能不能となっても、同一リージョン内の別のデータセンターでサービス継続が可能です。

③必要な時にリソースを調達できる

クラウドでは、必要な時に必要なだけのサーバ/ストレージリソースを調達できます。「キャンペーン実施のために2ヶ月間のみサーバリソースを増強する」などの使い方が可能です。DRの観点では「DRサイトが必要になった時だけサイトリソースを確保する」という運用を行うことができます。

「クラウドだからDRを作らなくていい」ということではない

DRサイトの構築については、システム要件やDR要件に応じて、ケースバイケースで変わります。「クラウドだからDRを作らなくていい」ということではなく「DR構築手段としての選択幅が広がる」と考えてください。

DRサイト例(パイロットライトパターン)

DRサイト(リージョンB)に、データベースサーバのみを立てておき、メインサイト(リージョンA)とのデータ同期が行われるようにしておきます。災害などが発生してメインサイト(リージョンA)が機能停止状態になった場合、DRサイト(リージョンB)のアプリケーションやネットワーク部分を構築起動して、サービスを継続するパターンです。データの信頼度を考えると、このパターンでも十分に、低コストDRサイトを構築できます。

「クラウドを使用するDRサイト構築」に関する主なポイント

クラウドを使用するDRサイト構築」について考慮すべき主なポイントが2点あります。

①「データバックアップ」と「DR環境先への同期」

データの扱い方についてのポイントです。「対象システムのデータ更新頻度」「どの程度のデータ欠損まで許容されるのか?」などの要件により、DRサイト構築方法が変わってきます。

②システム再現性の確保

データだけバックアップされていても、サービスとして稼働させるシステムが動かなければ、DRサイトとして機能しません。そこで、「DRサイト側でどのようにしてシステムを再現するのか?」が重要なポイントです。手作業構築は、効率的ではなく、ミス発生確率も高まります。そのため、システム再現性を高めるオープンソースツールなどの活用が有効です。事前に準備しておくことにより、10分程度で、システム再現作業を完了できます。

まとめ

クラウドでのDR構築には、さまざまな方法があります。DRサイト構築方法選択肢を増やすための1つの手段として、クラウドをご検討ください。

※講演資料

本セミナーの講演資料は、こちらからダウンロードできます。
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【目次】クラウドDRサイト構築セミナー

【セミナーレポート】クラウドDRサイト構築セミナー—(第1部)災害による重要業務データ消失を防ぐクラウドDRサイト

2017年8月29日に、『OSS+SBクラウドを活用し、重要業務システムをバックアップ ~「止められないシステム」「消えてはいけないデータ」をアクシデントから守る方法』セミナーが開催されました。

セミナー第1部「災害による重要業務データ消失を防ぐクラウドDRサイト」の主要トピックについてレポートします。

第1部 災害による重要業務データ消失を防ぐクラウドDRサイト

今回は「近年発生している災害状況」「バックアップの重要性」「DR対策」などについて紹介します。

大企業だけではない「止められないシステム」「消えては困るデータ」

中小企業も業務の中心は、ほぼすべてコンピュータ化されており、「止められないシステム」「消えては困るデータ」は、もはや大企業だけのものではありません。

身近に発生する災害リスク—リスクは毎年増大する傾向

近年、大規模災害が頻発しており、企業に対して非常に大きなリスクになりつつあります。そこで災害がITシステムに与える影響について説明します。

地震

地震は、2011年の東日本大震災を契機として、震度5以上の地震が数多く発生しています。

水害

最近では、九州北部豪雨などの発生もあり、「一晩で平年の1ヶ月程度の雨が降った」というようなニュースが増えています。「完全にクラウド(データセンター)に移行済み」「オンプレサーバルームが高層階にある」状態ならリスクは低くなります。しかし、特に中小企業では、1階にオンプレサーバが設置してある状況も多く、稼働しているサーバが水に浸かってしまえば、サービス停止のリスクがあります。

火災

大地震などにより災害型火災が発生すると、水害よりも大きな被害になります。発生確率としては水害よりも低めですが、考慮すべき災害です。

虫獣害

「オンプレサーバの中に害虫が入り込んでショートして故障した」という事案も発生しています。

落雷・停電

サーバにUPSを使用しているケースが多いと思います。しかし、UPSも100%安全ではありません。どのようなリスクがあるのかについては未知数です。落雷についても、リスクのうちの1つとして考慮する必要があると思います。

消火活動等の水害

「同じビルに入っている別オフィスで火災が発生してスプリンクラーが作動」や「上階で火災が発生して消火活動の水が下に落ちてくる」などで、サーバが水に浸る二次的水害もありえます。これは見落としがちな被害ですが、発生しうるリスクとして捉えるべきものです。

今後の発生が予測される大災害

「南海トラフ巨大地震」や「首都直下型地震」など、いつ発生してもおかしくない災害リスクは増加しています。

重要性が高まる災害対策

このようなリスクの高まりから、中小企業でも、BCP(事業継続計画)策定など、これらのリスクに対する現実的な備えが必要になっています。

クラウドでDR(ディザスタリカバリ)サイト構築

災害時でも業務継続を行えるDRサイト構築は必要であるという認識は高まっていると思います。しかし、「費用面」「構築方法」「経営層への説得」などの数々の問題があり、なかなか進めない現実があります。そこで今回は、『オンプレメインの場合、DRサイトをクラウド上に構築してみませんか?』というご提案です。

クラウド利用の主なメリット

クラウド利用の主なメリットとして次のようなものがあります。

・初期投資は安く上がる(物理マシンを購入する必要がない)

・災害に強い

・早期復旧が可能(オンプレより早急復旧の可能性が高い)

・サーバ機器のリプレースが不要

スタンバイサイトでのクラウド運用提案

アクティブスタンバイ方式にして、スタンバイ側をクラウドにすれば、クラウドを扱ったことがない情シスの方でも、比較的余裕のある運用が可能です。まず、このような環境からクラウドへ取り組むというご提案もしています。

結び

災害の多い日本だからこそ、しっかりとしたBCP対策が必要です。ぜひご参考ください。

※講演資料

本セミナーの講演資料は、こちらからダウンロードできます。
→マジセミ →OSS+SBクラウドを活用し、重要業務システムをバックアップ ~「止められないシステム」「消えてはいけないデータ」をアクシデントから守る方法

【目次】クラウドDRサイト構築セミナー