効率的なデータ同期

同期ならびに再同期は、レプリケーションとは区別されます。 レプリケーションは、プライマリノードでのデータの書き込みに伴って実施されますが、 同期はこれとは無関係です。 同期はデバイス全体の状態に関わる機能です。

プライマリノードのダウン、セカンダリノードのダウン、 レプリケーション用ネットワークのリンク中断など、 さまざまな理由によりレプリケーションが一時中断した場合、 同期が必要になります。 DRBDの同期は、もともとの書き込み順序ではなく リニアに書き込むロジックを採用しているため、効率的です。

データに不一致箇所が残っているノードは、多くの場合サービスに利用できません。 このため、不一致である時間を可能な限り短縮することが求められます。 DRBDでは、同期はバックグラウンドで実行されるので、 アクティブノードのサービスは同期によって中断されることはありません。

同期に必要な時間は、次の簡単な式で予測できます。

式2.1 データ同期の所要時間


ここで、tsyncは同期所要時間の予測値です。 Dは同期が必要なデータ量で、 リンクが途絶えていた間にアプリケーションによって更新されたデータ量です。 Rは設定ファイルに指定した同期速度です。 ただし同期速度は、実際にはネットワークやI/Oサブシステムの性能による制約を受けます。

同期に関する設定の詳細は「同期速度の設定」を参照してください。