第1章 DRBDの基礎

目次

カーネルモジュール
ユーザ空間の管理ツール
リソース
リソースのロール(役割)

Distributed Replicated Block Device (DRBD)は、 ストレージのレプリケーション(複製)のためのソフトウェアで、 シェアードナッシングを実現します。 DRBDはサーバ間でブロックデバイス(ハードディスク、パーティション、 論理ボリュームなど)の内容をミラーします。

DRBDによるミラーは、次の特徴を持ちます。

カーネルモジュール

DRBDのコア機能はLinuxのカーネルモジュールとして実装されています。 OSのI/Oスタックの一番底に近い場所でDRBDは仮想的なブロックデバイスを作ります。 このために、DRBDは非常に柔軟で応用範囲が広く、 さまざまなアプリケーションの可用性を高めるために利用できます。

[重要項目]重要項目

その定義とLinuxカーネルアーキテクチャとの関連にもとづき、 DRBDは上位レイヤに関して一切関知しません。 このため、DRBDは上位レイヤに対して何らかの機能を付与できません。 たとえば、DRBDはファイルシステムの故障を検出できません。 またext3やXFSなどのファイルシステムに対して アクティブ-アクティブクラスタ機能を追加することもできません。

図1.1 LinuxのI/OスタックでのDRBDの位置

LinuxのI/OスタックでのDRBDの位置