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DRBD入門ガイド

インストール

tarファイルからインストールする方は、READMEおよびINSTALLを最初に熟読してください。

アップグレードする場合は、upgrade*.txtファイルも有益です。これはDRBDのソースディレクトリまたはsubversionリポジトリにあります。

DRBDのtarソースまたはディストリビューションのDRBDパッケージには、豊富にコメントが書き込まれた設定ファイルが付属しています。 tarソースの場合はscripts/drbd.confです。バイナリパッケージの場合、多くは/usr/share/doc/drbdや/usr /share/doc/packages/drbdディレクトリの中にあります。

この設定ファイルを/etc/drbd.confにコピーして、ニーズに応じて編集します。また、メタディスクが設定と一致しているか十分にチェックしてください。

DRBDメタデータ

DRBDメタデータは、データ自体を格納するブロックデバイスの内部に置く(内部メタデータ)か、データとは別のブロックデバイスに置く(外部メタ データ)かを選べます。バージョン0.7までは、メタデータの必要サイズはデータ用領域サイズに関係なく一律128MBでした。バージョン8では、次の テーブルを参考にしてメタデータの推定サイズを選べます。

ブロックデバイスのサイズ DRBDメタデータのサイズ
1 GB 2 MB
100 GB 5 MB
1 TB 33 MB
4 TB 128 MB

既存のブロックデバイスのデータを維持しながらDRBDを新たに設定するとき、DRBDメタデータが既存データ領域を壊さないよう注意しなければなりません。内部メタデータしか選べない場合は、あらかじめファイルシステムを縮小してメタデータ用の領域を確保してください(訳注: 可能な限り外部メタデータを使うことをお勧めします)。

DRBDの起動

drbd.confが準備できたら、それを2台のノードの両方にコピーします。(訳注:カーネルモジュールdrbd.koがロードされていなければ、insmodまたはmodprobeでロードします。) そしてdrbdadm up allを両ノードで実行します。DRBDの動作が開始し、両ノードともセカンダリ、そして不整合(inconsistent)状態になります。

不整合になるのは、両ノード配下のストレージで同期が行われていないため、かつDRBDはどちらからどちらに同期を取ればいいかわからないためです。同期の方向は、初回に限りユーザが指定する必要があります。両ノードに意味のあるデータがまだ書き込まれていない場合は、同期の方向はどちらでもかま いません。既存のファイルシステムをDRBDでミラーする場合、同期の方向を間違えるとデータを失います。あらかじめバックアップを取っておくことを強く推奨します。

初期フル同期作業の実行

意味のあるデータを含んでいるブロックデバイスを初回のプライマリノードにするよう、同期の方向を決めてください。そして初期プライマリノード側で drbdadm -- --overwrite-data-of-peer primary allを実行します。ただちに両デバイス間でフル同期作業が始まります。とくにこのフル同期を「初期フル同期」と呼びます。

初期フル同期が始まったら、デバイスはただちに利用可能になります。ファイルシステムを作っていない場合はただちにmkfsなどを実行してかまいません。

DRBD 8における変更点

DRBD 8における--overwrite-data-of-peerオプションは、0.7まで--do-what-I-sayオプションと呼んでいたものです。 --do-what-I-sayという名前の意味から、drbdadmコマンドの任意のオプションを強制的に実行するためのオプションだと勘違いする人が 多いことがわかったため、オプション名を変更することにしたのです。